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久しぶりに新石油文明論を読んでみた

 今回の福島原発炉心溶融の件で、槌田敦氏の著書新石油文明論に過去の原発事故の事が書かれてあったことを思い出して再び読んでみた。
新石油文明論―砂漠化と寒冷化で終わるのか新石油文明論―砂漠化と寒冷化で終わるのか
(2002/07)
槌田 敦

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(新石油文明論より引用開始  23頁から )
 (b) スリーマイル島原発事故
 次の大きな事故は、1979年のスリーマイル島原発事故である。この事故は炉心溶融に発展し、大量の放射能を原子炉から放出したが、格納容器の中にほとんど閉じ込められ、外部には大きな被害はなかった。ウインズケール事故の反省が生かされてといえる。
 しかし、その内実は、偶然による幸運の連続であった。その一例をあげると、運転員はこの事故の最中、炉心溶融はもちろん、炉心の水が抜けて空焚きになっていることさえも知らなかった。この原子炉には、炉心の水位を測定する器具がついていないという欠陥原発だったので、空焚き状態になっていることがわからず、単に原子炉の調子が悪いだけと勘違いしていたのである。
 そこで運転員は、ポンプを動かしたり止めたり、圧力の抜いたり加えたりして、16時間にわたって気楽に作業して対応し、原子炉の鎮静化に成功したのであった。
 実は、原子炉が空焚きから炉心溶融に発展していたことは、原子力の専門家にもわからなかった。事故半年後の発表では、証拠をあげて炉心の最高温度は2200度程度と推定した。これは炉心が溶融する温度よりもはるかに低い。炉心が溶融したかも知れないと発表されたのは事故から5年も後のことである。原子力技術のレベルの低さを示す重要なできごとである。
 炉心は、溶融して流れ落ち、原子炉底に達したと発表されたのは8年後である。続いて原子炉の底にはひび割れがあったと発表された。もしもこのひび割れが発達して、100気圧の原子炉が破裂すれば、3000度の炉心溶融はコンクリートの底を熱で溶かして地中に潜ることになる。そして地下水に接触して水蒸気爆発し、放射能の全量を環境にばらまくことになる。これはチャイナシンドロームと恐れられているが、この破局は目前だったのである。

 これを救ったのは、運転員が原子炉の中で起こっていることをまったく知らなかったことである。もしも、炉心溶融の事実を知ったとすれば、全員逃げ出したであろうし、また逃げ出さなくとも、あわてて操作したであろうから、破局を早めることになったであろう。「無知こそ原発の安全対策」というのでは、原子力を科学技術ということはできない。
 格納容器についても、その天井で水素爆発が3回あって損傷している。損傷したのに壊れなかったのは、この原発が飛行場のそばにあるので、墜落した航空機の激突対策として特別に頑丈に作られていたからである。他の原発ならば、格納容器の天井に穴があき、放射能はいつまでも放出され続けたであろう。
 そもそもスリーマイル島原発事故は、この加圧水型原発が炉心に水位計のない欠陥事故だから起こったのである。これについて、アメリカ原子力規制局は、事故後ただちにすべての加圧水型原発に炉心水位計をつけると発表した。しかし、その後、20年を過ぎたのに、どの加圧水型原発にも水位計をつけていない。
その理由は、考えられたどの水位計も信頼性に欠け、帰って運転員に誤解を与える心配があったからという。
(引用終了)

読んでて怖くなって来た。 スリーマイル島事故は、飛行場のそばにある原子力発電所なので、特別に頑丈に作られていたおかげで格納容器が爆発して損傷したにも関わらず、建物の天井に穴が開かずに済んだ。 本書では、1957年にイギリスで発生したウインズケール原発事故についても、記述されていたが、この事故を教訓に、事故が起こっても放射能を環境に漏らさないようにするために、すべての原子炉は格納容器で包まれるようになったらしい。
 しかし、今回の福島原発事故は、爆発で建屋が吹き飛んでしまっているではないか!
さすがに、福島原発は近くに空港がないので、飛行機が墜落することまでは、想定していないのだろう。
あの建屋が吹き飛んだとしても格納容器さえ損傷がなければ環境中に放射能漏れはないだろう。
 しかしその最後の砦の格納容器の一部が損傷してしまったらしい。

引用開始
【福島原発】「最後の砦」格納容器の一部破損 被害急拡大の恐れ メルトダウンの可能性高まる
福島第1原子力発電所2号機の状況が深刻になってきた。原子炉の心臓部に近い格納容器の一部が破損したとみられ、
大きな爆発につながる可能性がある。水素爆発によって建屋が吹き飛んだ同1、3号機の被害を上回る恐れがある。

2号機で問題になっているのは、格納容器の底部にある圧力抑制室と呼ばれる部分。緊急事態に圧力容器内に注水する
ための水源となっており、放射性物質を多く含む。ここになんらかの損傷や欠陥があると、水が送れないようになるほか、
放射性物質を含んだ気体や水が建屋に漏れ出す恐れがある。また、建屋は1号機や3号機と同じように内部に水素がたま
っている可能性も否定できず、水素爆発を起こせば、一気に放射性物質を含んだ気体や水が周囲に拡散してしまう。

2号機の格納容器に損傷があった場合、その被害はこれまでの1号機、3号機であった爆発などに比べてはるかに深刻だ。
放射性物質を隔離する最後の砦(とりで)といわれる格納容器内が破損し、非常用の水の注入ができない状態が続くと、
圧力容器内で燃料制御棒が水から露出しつづける可能性が高い。

すると、露出部分が高温で溶け、下に燃料そのものが落ちる。制御棒で囲まれている間は核分裂を抑えていたが、溶け落ちる
ことで圧力容器の底で、再び核分裂が始まる「再臨界」が起こる。放射性物質が完全に建屋の外に出る可能性が高くなるほか
、燃料棒の冷却が進まず、「メルトダウン」と呼ばれる完全な炉心溶融が起きる可能性も高くなる。

現段階では爆発により被害は建屋の破壊にとどまり、原子炉を覆う圧力容器と格納容器に影響はないとされ、内部の放射性物質
が大量に外に漏れている可能性は低い。
2号機は炉心の燃料棒が水につからず露出したままだと高温のまま維持され、どんどん周囲の水を水蒸気にしてしまう。
圧力容器内の圧力を高めてしまうほか、被覆材を含む燃料棒そのものが溶け出す。

溶け出した結果、燃料棒の中に封じ込められていた放射性物質も気化して水蒸気に混ざる。水蒸気と被覆材が反応し水素も発生
し、圧力容器の圧力をさらに高める。2号機でも破裂をさけるため、格納容器に水素や水蒸気を逃がしていたが今度は格納容器
の内の圧力も高まる危険が高く、ここから建屋に逃がす作業が進んでいた。

今回、格納容器に破損があると、圧力抑制プールの冷却用の水が使えなくなるほか、放射性物質を大量に含む水や気体が建屋側
に出て、外にでる可能性が極めて高くなる。給水機能の制御不能になっている可能性が高く、圧力容器内の水の注入がいかに進
められるかにかかっている。

▽日経新聞(2011/3/15 10:27)
(引用終了) 
 福島第1原発3号機200_PN2011031401000779_-_-_CI0002
画像引用:徳島新聞より

 ◆確かに日本の原発は、チェルノブイリとは違うだろう

引用開始
回答ありがとう。だから勉強してくださいというのです。チェルノブイリなどの黒鉛減速炉と日本で採用されている軽水炉では根本的に違うものです。軽水炉は、水が無くなれば核分裂が止まってしまうのですよ。これはウランの性質で人為的に作られた制御ではありません。
反対の中には無知が生んだものが多すぎるのです。人類が正しい方向に進むには一見無関係の人でも学んでいかなければならないことがたくさんあると思います。
(引用終了)

▲当ブログは、これまで何回か原発の記事を書いて来たけどその大半は、近藤さんや槌田さんの文章の劣化コピーの記事ばかりであり、 原子力は、放射性廃棄物を出す限り火力発電でやるべきではないかと思っていたけど、自分は説明が下手でろくに反論が出来なかった。

 低学歴で頭の固い自分は、これまで、何年も原発の難しい賢そうな専門用語に惑わされて来た。
最近になって素人でありながらも、やっとのことで原発の構造を理解出来たような気がする。
  これからの自分は、近藤さんや槌田さんの言葉を借りた劣化コピーをするつもりはなく、これからも度々引用はさせていただくが、完全に素人の視点で自分の頭で考えて記事を書くことを心掛ける。

5-32出典:原子力エネルギー図画集2011 
 
 ▲確かに、低学歴の自分でもチェルノブイリの原発と日本の軽水炉の原発の違い位は、分かるよ。
なぜなら、チェルノブイリの原発は、黒鉛減速軽水冷却炉という旧ソ連が独自に開発した方式であり、格納容器がないというとてもずさんな構造だったらしい。
 それに対して日本の軽水炉の原発は、格納容器で覆われている。
画像引用先朝日新聞より
 ◆しかし冷却水も枯れてしまい、その最後の砦の格納容器が損傷してしまえば、格納容器のないチェルノブイリ事故と同類ではないか!!

 ここまで来てまだ原発を擁護する奴は、本当に改心の余地がなく、反省の色のない原発推進派は、責任を取って被爆死していただきたい。

 更にこんな絶望的な情報まで出てきやがった!!

引用開始
2011年3月15日13時46分
 福島第一原発4号機の使用済み燃料プールの火災はこれまでの爆発事故より深刻だ。プールは原子炉圧力容器や格納容器の外にあり、外部と隔てるのは鉄筋コンクリート製の建屋しかない。1、3号機と同様に水素爆発が起きて建屋が吹き飛び、高濃度の放射性物質が大気中に大量に放出される恐れがある。

 使用済み燃料は原子炉で燃やした核燃料を貯蔵しておくプールで、原子炉の隣にある。しかし、使用済みでも燃料は熱を帯びており、1時間あたり数トンの水が蒸発している。このため、常に水を補充して冷まさなければならない。今回、電源切れで水の補充が止まり水が蒸発したとみられる。このため使用済み燃料がむき出しになり、燃料を覆う合金から水素が発生し、酸素と反応して爆発したとみられる。

 対策は、速やかにプールに水を注入して使用済み燃料を十分に水で冷やすことだ。4号機は地震前から原子炉が停止中だったため水を入れるのは1、3号機より容易だ。

 しかし、すでに建屋内で火災が起きて一部損壊。高濃度の放射性物質が外に出ているとみられている。作業員の被曝(ひばく)の問題から作業は難航するとみられるが、建屋が水素爆発で吹き飛ぶことは防がなければならない。

 専門家は、建屋の大爆発で大気中に高濃度の放射性物質が大量に飛散するのを防ぐ対策が最も重要だという。
.
(引用終了)

 ここまで来てまだ原発を擁護する奴は救いようがない から死ね!!!
原発推進派は、これを機に、深く反省するべきである。

 最初から、日本の電気は、火力発電のみで、まかなっていたら今回の悲劇は、起こらなかったはずである。

 頼むからなんとか 熱暴走も爆発も収まってくれ!!!  
2011/03/15 17:37原子力ページ上部へ▲